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ありったけの「ありがとう」を君に

第3章 〜知るといつかは〜

映画が終わり、シアタールームが明るくなり、
手を繋いでいた私達は一瞬手元を見て
顔を合わせて沈黙になり、顔を赤くして
そっと手を離した。

何この感じ!ちょー恥ずかしい......

外に出ると辺りはすっかり
快晴から夜空に変わっていた。

理叶君が駅まで送ると言ってくれてるけど
私の中では何かがもやもやしている。
そして口が開いた。

「私はもっと理叶君といたいと思ってる。

でも、もしそれが迷惑じゃなかったらもーちょっとだけ
一緒にいたいよ。って言ったら
めんどくさい女かな?」

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