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ありったけの「ありがとう」を君に

第5章 〜知らなかった本当の過去〜

誰かが非常階段を上ってきている。
私たちは話を中断して静かに隠れていた。

ちょー気になるじゃん、、、
しかも一つ下の階で立ち止まってる.....

「このまま下の奴が降りるまで静かにしとこ。」

理叶君が小声で私に話しかけた。
この状況で雰囲気も悪い時に話す内容ではないと
思っていたので話の続きは持ち越しになった。

そしてチャイムが鳴り、下にいた人は降りていった。

「さっきの人
科学の先生やったな。そーいやこの校舎
研究室があったっけ。」

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