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ありったけの「ありがとう」を君に

第8章 〜過去には戻れない〜

「梨流。持って帰ってもいい?」

「え?な、何を??」

「今俺が抱きしめてる女の子を。」


私は今まで感じたことのない
胸が締め付けられるような
気持ちになった。


でもすっと流れるように
私も自然に言葉が出た。


「いいよ。

でも、授業にはちゃんと出ようね。」



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