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遠くて近い

第1章 きっかけ

(・・・!?えっ、なに!??もしかして痴漢!?痴漢ってお尻だけ触るもんだと思ってた・・・どうしよう、とりあえず離れよう)


ぎゅうぎゅうの満員電車の中を少し動いて痴漢から逃れようと試みた。


(ふぅ、これで安心・・・)

と思ったのもつかの間、丁度駅に着き人の乗り降りが終わり扉がしまった時には先ほどの男が目の前に向かい合わせの状態でいたのだ。


その男は片手でスカートをまくりあげ始めた。


私は慌ててカバンでスカートの前を抑えたが彼の力に叶わなかった。

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