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わたしの執事さまっ!

第8章 圭の想い

しかし、私はすでに外れることのできないレールの上にいた。

婚約者として、桜井やよいを紹介されていたのもこの頃だった。



「…やよいさん。婚約はやはりできません」

「何を突然?!」

「申し訳ございません…」

「あり得ないわ。もう婚約披露パーティーの準備は進んでいるのよ?!?!」



…私はこの人に心奪われることはなかった。

何度か抱いてと頼まれて、夜を共に過ごしたが。

思い浮かぶのは、
…高崎奏…



そう、この日から婚約破棄の条件として、私は3年間の桜井やよいとの関係を続けることになったのだった。

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