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わたしの執事さまっ!

第9章 その時がくる

私が寝たフリをしていると、カチャリと扉を閉める音がした。



…圭だ。



私はベッドを抜け出ると、圭のあとを追う。



寮のメインホールを抜け、やはり向かうのは教師棟。



胸の高鳴りが抑えきれない。

もう引き返そう。

一歩、また一歩と、私の歩幅は小さくなる。

…何してるんだ、私。

涙がとまらない。



でも、勘違いかもしれない。
考えすぎかもしれない。

どうしても確かめてみたいんだ。

足取りは重かったが、私はやよい先生のプライベートルームへと向かった。

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