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わたしの執事さまっ!

第9章 その時がくる

先生のプライベートルームの戸が少し開いている。

中からはやはり…

「んんんっ♪あぁ!!圭っ!!!
そんなにしないで…あぁあん♪」

テーブルにはワイングラスが二つそっと並んでいる。

「やめてぇ♪あぁっんッんッ♪」

激しく喘ぐ先生。



バタン



部屋の戸を勢いよく閉めた。



…音で圭は気づくだろう。

そして、私の後を追って来てくれるのではないか。



そんなことがあれば、せめてもの救いだ。

抑えきれない悲しみから必死に逃げ惑う。

やっとの思いでたどり着いた自室。



しかし、どれだけ待っても圭は現れなかった。



…圭。

なんで…

なんでやよい先生と…。。。



もう涙とまらない。

隙間から覗き見た光景が鮮明に蘇り、やよいの圭を呼ぶ声や圭を感じる淫らな音が…何度も何度も頭の中でリピートされる。

ベッドの中で小さく丸まりながら、止まらない涙や胸の奥の痛みとたたかっていた。












そしていつしか空は明るくなっていた。

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