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貴方の瞳は永遠の愛で。

第6章 友達の恋

秋の終り頃、私はクラスで野球部の岬君と

仲良くなった。

席が隣りになった事もあったが、

綾ちゃんが岬君の事好きになったと、

急に告白して来た事もあった。

岬君は何故か翔太君とも仲良く、

また、冬真近くなり野球が室内練習する

時期となり、余計話題が増えた。

綾ちゃんは岬君目当てでたいした様も

無いのに、よく現れた。

「岬君は好きな人いるの?」

綾ちゃんのために時々探りを入れる。

「俺の恋人は野球だゼェ」

野球少年に有りがちな返事に大笑い。

綾ちゃんの恋の行方はどうなるやら…

そんな事考えていると、不意に岬君が言う。

「愛璃…祐介先輩には気をつけてよ」

???祐介先輩???

「気をつけてって…なんで?」

「いや〜何もないならいいんだ。」

そう言うと岬君はお昼御飯の仕込みに

売店へと走って行った。

何もないって?

祐介先輩?部活の先輩の遼一さんと仲良く

いつも練習に勝手に参加してきているけど、

個人的に話しもした事が無かった。

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