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貴方の瞳は永遠の愛で。

第11章 家族

私は家族の縁が薄い。

両親の離婚後母に引き取られたが、

その母が再婚する時に祖母の元へ。

母に対する祖母の意地もあった様だ。

祖母も祖父とは離婚していたが、

離婚後は再婚もせず子育てをしてきた。

私の母は、離婚後数人とのお付き合い

があり、その中で育って来た私が

祖母には可愛そうに思えた様だ。

私は…母はあまり家にいない人だったし、

生活もままならず、子育てなんて

興味ないと感じていたので、

祖母と暮らす事に直ぐに同意した。

両親が離婚前も、たぶん物心付いた時

には、もう父は家には殆ど居なく、

転勤族の父が居るのは、年に数回だった。

だから、私は家族がどういう物かよく

わからない。

翔太君の家は果樹園経営者で、両親、

両祖父母、兄の私にとって大家族だった。

そんな私の家庭環境など、翔太君は

気にもしていないと言う。

「俺の家族になればいいんだよ」

そう言って、家族でする仕事にも入れて

くれた。

仕事なのに楽しんでて、申し訳無い程だった。

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