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貴方の瞳は永遠の愛で。

第12章 高校生活の終わり

午後3時、翔太君と駅前の喫茶店にむかう。

「ねぇ翔太君。私なんで行くの?

翔太君の信用してるもわかんないし、

行かないと駄目?」

「愛璃…愛璃は沢山の友達に支えれて

今日まで頑張って通学してきたよなぁ?

楽しみがあるから嫌な学校も

休まずにきたよなぁ?

あいつらも同じだ。

学校は違うけど、同じ歳の仲間だろう。」

「及川君以外知らない人だよ。」

「友達の友達は?」

「もう〜皆友達ですか?」

「はい!よく出来ました。」

2人で中に入ると10人程集まっていた。

「愛璃〜広瀬〜こっちだ。悪いなぁ。」

「いいぞこれくらい。なぁ愛璃〜」

思わず翔太君をにらんだ…

よく見ると顔は笑っていたが、

翔太君の眼は笑っていなかった。

私は翔太君に小さく頷いた。

翔太君も同じく頷いた。

テーブルにつき集まっている人達を

よく見ると、見慣れた人が多かった。

「愛璃…少しは知った顔いるだろう?」

及川君が笑って言った。

3年間ほぼ毎日乗って通った電車。

ホームだったり、駅だったり、

彼らとすれ違っていた。

少しホッとしていると、愛璃に向って

一番身体の大きい成田 譲が語る。

「橘さんの事は入学した頃から、

みんな興味があって、ずっと見てきた。

橘さん元気ないなとか、先輩がねらってる

とか…そのうち広瀬と付き合いだした。

でも、広瀬とは友達でいい奴だったから、

まぁ安心はしていた。

橘さんもいい笑顔だったし…

ただ見てきた俺たちだったけど、

学校は違うけど…

最後はせめて友達となって卒業したい。

お願いします。」

成田は大きく頭を下げた。

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