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愛璃は少し翔太を避けようになった。

笑顔を見るのが辛かった。

翔太に笑顔で接する自信がなかった。

そんな愛璃の異変に翔太も戸惑い、

会えないまま2週間を過ぎた頃、

愛璃の寮まで直接会いに出かけた。

寮まで行くと真奈美に出くわした。

「愛璃呼んでくるね」

真奈美は快く愛璃に取り次ぎをしてくれた。

少し待つと顔色の悪い愛璃が現れ、

その表情に翔太は息をのんだ。

「愛璃…具合い悪いの？

無理ならまた来るよ。」

いつもと変わらない翔太の優しさに

涙が溢れた。

「翔太君…」

「愛璃…どうした？

何処か痛い？苦しい？」

「大丈夫…今着替えてくるね…」

愛璃は久しぶりに会えた翔太に

今はゆっくり甘えたかった。

次の日はお休みだったので、翔太の

部屋に泊まる約束をして、準備に

部屋へと戻ってきた。

翔太は、顔色の悪い愛璃が心配で、

とりあえず自分の元に連れて行ける

事に安堵した。

準備のできた愛璃を車に乗せて、

自分の部屋へと向う。