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検査の結果が出て、愛璃は病院へ行った。

検査の結果を厳し表情で話す医師。

どうやって辿り着いたかわからないまま、

愛璃は埠頭に近い公園のベンチにいた。

何時間もただ海を見ていた。

すっかり夕陽も沈んでしまい、

辺りは優しく海を照らす街灯と

月明かりの世界に変わっていた。

寮までの帰り道、沢山の観光客が

楽しそうに街を探索していた。

〜思い出か…私も何処か行こうかな〜

今日はっきりと医師に、将来妊娠は

難しいと宣言された。

それは自分の問題で。

翔太を巻き込んではいけない。

翔太のいない人生…一緒が当たり前で

そんな事考えた事もなかった。

翔太の寝顔を見ながら、検査の結果で

駄目だったら、別れを決めたはずなのに、

いざ検査の結果が出ても、迷いがあった。