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貴方の瞳は永遠の愛で。

第16章 決断

愛璃は来月に連休を希望した。

翔太も合わせて休みをとってくれた。

週が明け翔太から電話がきた。

「愛璃。ドライブ行こうよ」

「明日休みだから、私が翔太君所まで

行くよ。それからドライブ行こうよ」

「それは困る…」

「え…」

「そこからの方が、沢山一緒にいれる。

それに、もう直ぐ近くまで来てる…」

思わず笑みがこぼれる。

「急いで準備する」

愛璃は翔太の返事も聞かず電話を切った。

車に乗ると翔太が笑いながら言った。

「愛璃。凄い勢いで電話切ったよな」

「ごめん…だって翔太君が」

「勝手に来たんだから、準備なんて

いくらでも待つのに」

それから二人は近況報告しながら、

いつもの海岸沿いの道を車を走らせた。

愛璃は翔太の会話、仕草全てが

愛おしく感じた。

時々涙を堪えるのが辛かった。

でも、ずっと笑顔でいた。

翔太の中の自分が、笑顔である事を願った。

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