テキストサイズ

貴方の瞳は永遠の愛で。

第21章 心の繋がり

愛璃の言葉に今度は翔が驚いた。

きゃしゃな身体で、精一杯無理して

一人で生きて行こうとしている愛璃が

愛おしく思えた。

「愛璃も辛かったな……」

「でもね。たくさん思い出作ったの。

一生の宝物にしようと思って」

二人はそれから翔の実家での用事を済ませ

帰途についた。

「私の初恋は翔だったんだよ」

車で急に愛璃に言われ、翔はドキドキした。

このドキドキが愛璃に聴こえないかと

心配で、さらにドキドキした。

「唄…凄く好きだったんだ。」

「ごめん…気が付かなくて、

愛璃。ありがとうな」

「へへっ」

懐かしい思いが蘇った。

帰り道、あの頃の懐かしい唄を聴いて

思い出話しが溢れ出る。

楽しい中に何か心にモヤモヤしたのが

愛璃は感じていた。

〜翔太君と同じ空気の流れ……〜

ストーリーメニュー

TOPTOPへ