テキストサイズ

晴樹のアフター

第1章 1

額に張り付いた髪にそっと触れて
優しく髪を撫でられる。

睦事の芳り残る室内。
乱れた呼吸は言葉よりも深く
愛を語り合う。

晴樹の温もりと匂いに包まれて
私は瞳を閉じた。

頬に掛かる晴樹の髪の毛がくすぐったくて
そっと触れてみる。

志「あぁ?」
愛「あ、ごめん。起こしちゃった?」
志「いや、寝ちゃいねーし」
愛「でも、晴樹眠いでしょ?チェックアウトまで、まだ時間あるし、少し寝たほうがいいよ」
志「あ?お前、何言ってんの?今日は手加減できねーって言っただろーが」
愛「え……でも」
志「まだまだ充電が足りねーっつーの」
愛「!!!もう充分でしょ!」
志「ばーか。足りねーよ。全然足りねー」

晴樹が柔らかく唇を重ね合わせた。
汗ばんだ肌を晴樹の指先が滑る。

愛「うそっ……私、もうむっ……」

最後まで言葉を発することは許されず、
晴樹に飲み込まれ、
そして溺れる。
終わりを知らない
晴樹の熱は
私をどこまでも誘[いざな]うのだった。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ