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「俺があんま干渉しても蓮は余計怒りそうだもんね…」

さすがの晴、蓮のことをよくわかっている。

「蓮一度へそ曲げるとややこしいから、亜子素直に謝ったら許してくれるんじゃないかな？」

晴の言うとおりかもしれない。

だけど…

「まあ亜子も意外と頑固だもんなあ…」

教室に入っていく小さな後ろ姿を見ながら晴は苦笑い。

「おい、晴。」

「あ、蓮。おはよう。」

いつのまにか後ろに立っていた蓮。

「亜子なんかいってたか？」

「んー、蓮と喧嘩した、って落ち込んでたよ。早く仲直りしてあげなよ。」