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「先生、食べちゃっても良い?」

第12章 特別室 その参



特別室で二人きりになった後、キョウ君が椅子から立ち上がり私の方へ向き直っても、その事を尋ねようかと悩んでしまう。



しかし先にキョウ君が話し掛けてくると、開きかけていた口を閉じた。






「ねぇ先生、本当に俺の事好きなんだよね?」





私が無言で頷く姿を見てまた子供の様に無邪気な笑顔を作る彼は、いとも簡単に私の体を抱きしめる。


二度ともうこんな事して貰えないと思っていたから驚いたというのもあるが、背中に回された優しい両腕と耳元で聞こえてくる甘い声に、触れ合った体から伝わるんじゃないかと思う程鼓動が高鳴った。





「じゃあキスして?」


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