
君の瞳にときめきを
第4章 宣言
みんながチラチラとこっちを見てくる中、その中を堂々と突っ切る山本。
それに着いていくあたし。
ー意味不明。
「…どこ行くの」
「ロマンティックなとこ」
「は,,,,」
山本の意味不な応答に反抗しようとしたその時、腕をぐいっと捕まれ、引っ張られた。
そのまま山本は走り出す。
「は…ちょ、マジでなに」
「いーから!」
そのままぐいぐいと引っ張られ、ヨロヨロしながらついていく。
風が耳元でビュンビュン唸り、2人の息がはぁはぁと荒くなる。
そのまま走っていると、急に山本が止まって、ドンッと大きい背中にぶつかった。
