
君の瞳にときめきを
第6章 ステップ2
「山本。」
「はいっ」
「これあげるからどっかいけ」
目の前にずいっと出されたもの。
かわいいイチゴ柄が見える。
これって、もしかしてー…
「買ってきてくれたの!?」
「エリ優しい〜。」
エリはこくりと頷くと、カフェオレをチューっと吸い始めた。
では、俺もっ…とおもい、ストローをさそうとすると、エリがすねを蹴ってきた。
「…」
ーどっかいけってことですか、エリさん。
しばらく固まっていると、もう一度スネをけられた。
「…また後でね」
「もう来ないで」
「oh…」
