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キミをまもる

第4章 初デート

土曜日の映画館は、さすがに多いな。
人に押されて前のめりになってる美花を壁側に寄せて、繋いでいた手を離れないように絡ませる。

春馬「多いなぁ!」
美花「そうだね。」

やっと席に座って・・・実は、カップルシートっていうのを予約してた。
席に着くと、予約しておいたドリンク等を持ってきてもらった。

いざ映画が始まると、なんていうか結構きわどいところがあって、マジかよって思ってたら、
美花「春馬くん、なんか恥ずかしいね。」
って俺の耳元で囁(ささや)くから、美花の吐息が・・・マジ、ヤバい!!

あ~なんか、あれからドキドキして映画の内容が頭に入って来なかった。
映画館を出て歩く。
まわりは、俺達の事どう思ってる?
中学生の可愛いカップル?
俺は、一喜一憂する美花が可愛くて仕方がない。
美花「春馬くん、ちょっとオナカ空いたねぇ。」
春馬「なに食べたい?」
美花「う~ん、どうしよう?」
春馬「パンケーキとか?」
美花「女の子いっぱいいるところは、イヤだよ。」
春馬「?」
美花「だって素敵な女の子いっぱいだから、春馬くん格好いいし・・・。」
春馬「ヤキモチ妬いて・・・くれてる?」
顔を真っ赤にして美花が頷く。
春馬「そんな心配しなくていいよ(笑)俺、美花が一番だから大丈夫だよ。」
俺は手を握って
春馬「美花、ハンバーガーでもいい!?」
美花「春馬くんと一緒なら、どこでもいいよ(笑)」


美花「佐世保バーガー?」
春馬「すごいボリュームだけど旨いよ(笑)」
美花「うわぁ、すごい!!私、食べれるかな?」
春馬「美花、残しても大丈夫!俺、食べるから(笑)」
美花「このナイフで切っとかなきゃ!」
美花は半分くらいしか食べれなかった。
二人っきりで飯食うのが、マジ旨い!
俺は食いながら、
春馬「次は、どこ行く?」
美花「春馬くんとなら、どこでもいいよ(笑)」
春馬「・・・。」
美花「どうしたの?」
春馬「俺以外の男に、そんな事言うなよ。」
美花「どうして?」
春馬「勘違いされるから。」
美花「えっ?」
耳元で
春馬「二人っきりで過ごしたいのかなって、連れ込まれるぞ。」
美花「どこに?」
春馬「ホテル。」

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