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銀魂

第17章 オカマは男のバカさも女のズルさも知っている

悠)「つ…」


てる君が一生懸命頑張ろうとしてるんだ。
男を見せるために。
なら私はそれを助けるためにこの怪物を食い止めなきゃ。


私は腰から木刀をぬぎ怪物に突っ込んでいく。


銀)「悠‼︎」


悠)「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」


バキッ


悠)「くっ…」


あたしは怪物を真正面から受け止め動きを止めようとする。


しかし…


怪)「ギャォォォォス‼︎」


悠)「わぁっ‼︎」


怪物の力に敵わず吹っ飛ばされてしまう。


ドサッ


悠)「うっ…」


あたしは起き上がろうとする。
だがその時にはもう怪物は銀さん達のところへ行ってしまっていた。


怪)「ギャォォォォス‼︎」


悠)「銀さ––––––ん‼︎」


あたしはありったけの言葉を出し叫んだ。


どうしよう‼︎どうしよう‼︎
このままじゃ銀さん達食べられちゃうよ‼︎


あたしはどうしようかと頭をフル回転させる。


だが、その必要はすぐに無くなった。



銀)「ふぬぬぬぬぬぬ‼︎」


桂)「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」



なんと2人が埋もれていた腕を自ら抜き出し片手だけで怪物を止めていたのだ。


銀)「…俺は男だって?」


銀・桂)『しってるよんなこたぁ』


銀)「オメーもオメーの父ちゃんも男だ。誰も見てくれねーって?バカ言うな。見えてる奴には見えてるよ。んなもん」


桂)「少なくともここに2人いる事だけは覚えておけ」


て)「お姉ちゃん…」


?)「フン、生意気いいやがって」


銀・桂)「え?」


?)「おらぁぁぁぁぁぁ‼︎」


ボキッ‼︎


鈍い音と共に怪物が吹っ飛んだ。


怪物が地面に落ちると砂埃が舞う。


その砂埃の中から白い褌一丁の西郷さんが出てきた。


さ、西郷さん凄い格好なんですけど。
見てるこっちが恥ずかしくなるんですけど。


でも、なんか着物着てる時より倍に男らしさが増してる…。



桂)「……思い出したぞ」



桂さんがハッとした顔でそう呟くのが聞こえた。

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