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銀魂

第17章 オカマは男のバカさも女のズルさも知っている

桂)「白フンの西郷…天人襲来の折白フン一丁で敵の戦艦に乗り込み白い褌が敵の血で真っ赤に染まるまであばれ回った伝説の男…鬼神、西郷特盛‼︎俺たちの大先輩にあたる人だ…」


西郷さん凄い人だったんだ。


あたしはてる君に近づいていく西郷さんに目をやる。


て)「か…か…か…母ちゃん…ご…ご免、僕…」


ゴッ‼︎


てる君が何か言い訳を言おうとしてる時西郷さんがてる君の頭にゲンコツを落とした。


その衝撃でてる君は気を失う。


西)「バカヤロー父ちゃんと呼べェ。それと…」


西郷さんはてる君を肩に担ぎながら銀さん達の方を向く。


西)「テメーらはクビだ。いつまでたっても踊りは覚えねーしロクに役に立たねぇ。今度わしらを化け物なんて言ったら容赦しねーからな。後、なんかあったらいつでも店に遊びに来な。たっぷりサービスするわよ♡」


西郷さんはウインクをかまして颯爽と去っていった。


なんだ。
西郷さんもてる君も立派な男の人じゃない。
だって銀さん達と同じ侍魂持ってるもん。


悠)「よしと。銀さん達の事掘り返さなきゃ」


あたしは2人の方へ行き土から体を出させた。


悠)「ふぅ、やっと土から出れましたね…アデッ」


銀さんが不意にあたしにデコピンをしてきた。


銀)「まぁた無茶仕上がって。怪我したらどーすんだよ」


悠)「うう。ご免なさい」


銀)「今度無茶したら家に入れないからな。銀さん本気だからね」


銀さんはそう言ってあたしの頭をポンポンと叩く。


銀さんあたしの事心配してそう言ってくれてるのかな…?
きっとそうだよね。
銀さんって不器用な言い方しかできないけど毎回あたしが無茶すると心配してくれる。


銀さんって優しいよね。
あたし銀さんのそういう所好き。


悠)「ふふっ」


あたしは1人笑う。


銀)「ん?何笑ってんだお前」


悠)「え⁉︎いや、なんでもないです‼︎さぁ、早く万事屋に帰りましょう‼︎みんな待ってますよ‼︎」


あたしは銀さんの腕を引っ張り歩き出す。


因みに銀さん達と一緒に埋まっていたハタ皇子はしばらくそのままだったとか…。

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