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銀魂

第18章 結婚とは勘違いを一生し続ける

お登勢)「そうさ。あんたは銀時の事男として好きなのさ。だからそんな気持ちになっちまうのさ」


そうだったんだ。

あたしは銀さんの事好きだったのか。
改めてそう思うとなんか恥ずかしくなってきた。


あたしは赤くなってきた顔を冷まそうと頬に手を添える。


ん?でも待てよ。
銀さんはくの一さんの所に嫁ぎに行っちゃったからあたしは銀さんに想いを伝えないまま失恋になるって事・・・?

あ、ヤバイ。
また泣きそう。


悠)「お登勢さん・・・」


お登勢)「あ?今度はなんだい?」


悠)「さっきも言った通り銀さんは女の人の所に嫁ぎにいってしまったからあたし失恋しちゃいましたね・・・」


お登勢)「・・・そうとは限らないよ」


悠)「え?」


お登勢)「あたしが知ってる限り銀時は酒に飲まれてもそんな事するような奴じゃないよ。それは悠。あんたも知ってる事だろ?」


確かに。
銀さんはマダオだけどそう言う事はちゃんとしてる人。


だからもしかしたらあたし達の早とちりだったのかも知れない。


そう思うとなんだか気持が少し晴れてきた。


悠)「お登勢さん、ありがとうございます。なんだか気持がスッキリしました」


お登勢)「あたしゃなにもしてないよ」


お登勢さんはそう言いながらタバコの煙を吐いた。


悠)「クス。あ、お登勢さん、お礼にスナックの掃除させてください」


あたしはスナックの掃除箱からモップやら箒やらを取り出して掃除を始めた。


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夜になった。


一向に銀さんが帰ってくる様子がしないのでもしかしたら本当にと言う不安が襲う。


お登勢)「悠、もうあんたは家に帰りな」


悠)「え、でもまだ皿洗いが・・・」


お登勢)「いいんだよ。今日は本当は仕事の日じゃないんだから」


悠)「わかりました。お疲さです」


あたしは腰に巻いたエプロンを外しスナックを出た。


銀さん早く帰ってこないかな。
早く確かめたいよ。


銀さんが嫁いだのか。嫁いでないのか。


これでもし嫁いでたらどうしよう・・・
それでこそあたし悲しくて死んじゃうかも・・・


あたしは万事屋に続く階段を上りながらため息をつく。

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