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ガラッ


悠）「ただいま・・・」


神）「悠！！」


悠）「わぁ！！」


万事屋につくなり神楽ちゃんがあたしに勢いよく抱きついてきた。


神）「悠、もう大丈夫アルカ？」


神楽ちゃんは少しうるんだ目で見てくる。


神楽ちゃんに心配させちゃったかな？
謝らなきゃ。


悠）「ごめんね、神楽ちゃん。もう大丈夫だよ」


神）「本当アルカ？」


悠）「うん。本当だよ心配してくれてありがとう。さ、中に入って銀さんの事待とう」


あたしは神楽ちゃんの頭をなで中に入る。


リビングに入ると新八君が居た。


あれ？
こんな時間なのに新八君まだいる。


悠）「新八君？」


新）「あ、悠さん」


悠）「まだ帰ってなかったの？」


新）「はい・・・僕も悠さんの事が心配で帰れなくて・・・」


新八君はそう言いながら恥ずかしそうに頭をかく。


あぁ。
何やってるんだろうあたしは。
子供２人にこんなみっともない心配させて・・・


本当に情けない。


悠）「新八君、神楽ちゃん。２人とも心配してくれてありがとう。もう大丈夫だよ」


あたしは２人にニコッと笑って見せる。


その時だった。


銀）「おーい。銀さんが帰ってぞー」


愛しい人の声が聞こえた。


ぎ、銀さんだ！！
銀さんが帰って来た！！


ど、ど、ど、どうしよう！！
まだ心の準備が！！


あたしが焦ってるのにも関わらずどたどたと銀さんはリビングには入って来た。


銀）「はーぁぁ。迷惑な事に巻き込まれたもんだぜ全く・・・ん？オメーラ三人そろって何真剣な顔してんの？」


銀さんはあたし達を珍しい物でも見るような目つきで見る。


聞かなきゃ。
どうなったか。

銀さんがくの一さんに嫁ぐのか聞かなきゃ・・・


あたしは生唾をごくりと飲み込み口を開く。


悠）「ぎ、銀さん」


銀）「おう、なんだ？」


悠）「えっと・・・あのくの一さんに嫁ぐ話はどうなったんですか？」


き、聞いちゃったぁぁぁぁ！！
聞いちゃったよ！！


ヤバイ、聞いたのこっちからだけど逃げたい！！
今すぐ逃げたいよ！


あたしはそんな衝動を抑えようと着物をギュっと握った。