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銀魂

第19章 刀じゃ斬れない物がある

「赤コーナー!!主婦業に嫌気がさし~結婚生活を捨て戦場に居場所を見つけた女~鬼子母神春菜ぁぁ!!」

『うぉぉぉぉぉ!!』


「青コーナー!!人気アイドルからスキャンダルを経て殴り屋に転身!!『でも私歌う事やめません!!』闘う歌姫!!ダイナマイトお通ゥゥゥゥ!!」


新)「お通ちゃぁぁぁぁん!!」


タ)「いけぇぇぇぇ!!」


雄叫びとも言えるような大歓声が上がっている中に居るあたし達万事屋一向。


ここは『大江戸女子選手権大会』が行われてる場所。


いわゆる女の子同士の格闘技が行われてるのだ。


真ん中のリングの上にはイカツイ主婦とお通ちゃんがいる。


悠)「銀さん。これなんですか・・・?」


銀)「それは俺が聞きたいよ・・・あのこ大丈夫なの?こないだ人気グループの『GOEMON』と恋愛騒動があってからすごい道に進んじゃったみたいだけど・・・」


悠)「ホントですよね。新八君はその事についてどう思っているの?」

あたしは『寺門通親衛隊隊長』と書かれた例のお通ちゃんファンクラブのハッピを着た新八君に尋ねる。


新)「お通ちゃんは闘うアイドルに転職したんです!!」


銀)「マジでか。人間そーゆー事言い出したら危ねーんだよ。俺のなじみだったラーメン屋も『今度カレーをメニューに出して見る!!』って言った直後つぶれたよ」


新)「なんちゅーたとえ話ですか!!お通ちゃんは大丈夫です!!歌い続けます!!」


新八君は熱のこもった目で言う。


新八君がそう言うなら大丈夫だね。
多分。


それより神楽ちゃんの姿が見えないけど・・・


あたしはキョロキョロとあたりを見渡す。


すると居た。


今から始まろうとしているリングの上に。


そこで神楽ちゃんは良く分からない事を言い出しなんと格闘技に参加し始めたのだ。


それを見て真顔になるあたしと銀さん、そして新八君。

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