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銀魂

第19章 刀じゃ斬れない物がある

?)「それで、なぜ私の家をのぞいてたんですか?」


新)「すいません。実は人探しをしていて・・・」


?)「人探し?」


新)「はい。この辺りで恐ろしい鬼の仮面を被った男を見ませんでしたか?」


?)「鬼?それはまた面妖な。では貴方がたはさしずめ鬼退治にきた桃太郎と言う訳ですか」


銀)「三下の鬼なんざ興味ねーよ。狙いは大将首。りっぱな宝でも持ってるなら別だがな」


もう。
また銀さんはそう言うお宝とかお金に関する話しをして・・・


頭の中にはそれ以外の事は入って無いのだろうか・・・


まァあたしはそんな銀さんの事が好きなんだけど。


あたしは「はぁ」とため息をついて男の人を見た。


そして目を丸くして固まった。


なぜならそこにあの鬼の仮面をつけた鬼道丸が居たからだ。


悠)「・・・きゃァァァァ!!」


新)「ちょ、ま、えェェ!?」


銀)「て、て、てめェどういう事だ!!」


?)「あなた方こそどーうーつもりですか?闘技場からわたしをつけて着てたでしょう」


和尚さんはお面を外しながら言う。


新)「え!?ホントに!?じゃぁ和尚さんが!?」


?)「わたしが煉獄関の闘士鬼道丸・・・道信です」


悠)「・・・・・・」


あたしは未だに驚き過ぎて声が出ない。


銀)「おーい、悠ちゃん?大丈夫?」


銀さんはあたしの目の前で手を振る。


悠)「はっ!!ごめんなさい!!あまりにも驚き過ぎて固まっちゃいました・・・」


あたしは「あはは」と笑い開いてる襖から外を見た。


そこでは子供達が神楽ちゃんと遊んでいる。


悠)「それにしても子供たちいっぱいいますね。あたしはこんなに子持ちの方が鬼だとは思えないのですが・・・一体この子達は?」


道)「みんな私の子供達ですよ」


銀)「あらま~若いころ随分と遊んでたのね~」


道)「いえ、みんな捨て子だったのです」


悠)「孤児・・・ですか?」


銀)「あんたまさかこいつらを養うためにあんな真似を?」


道)「私がそんなに立派な人間に見えますか?この血にまみれた私が」

悠)「え?」


道信さんは縁側に出て語りだした。

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