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銀魂

第20章 美味い物ほど当たると恐い

銀)「なーにいってんの、お兄さん。自分の健康も管理できねー奴に国をどうこうできるかね、バッキャロー。ちょっとコレ見なさい」


銀さんは変装のためにかけている伊達眼鏡をクイっとやると机に貼ってある脳のレントゲン写真に目移す。


銀)「これさっき撮った君の脳の写真だけれどもね」


桂)「そんなもの撮った覚えはないぞ」


銀)「さっき撮ったんだよ。パシャリと、なァ長谷川君」


桂)「パシャリってなんだ。そんなスナック感覚で撮れるものなのか長谷川君」


銀)「まぁここ見てくれここ」


銀さんは桂さんの質問に何も答えず脳のレントゲン写真にある怪しい点に指を添える。


銀)「ここに怪しい黒点があるだろ?…あれ?」


しかし銀さんが点に指を添えるとキュッと言いながら黒点が薄く伸びた。


桂)「帰る」


桂さんは椅子から立ち上がり診察室を出て行こうとする。


や、やばい‼︎
このままじゃ桂さん帰っちゃうよ‼︎


あたしは桂さんの腕に捕まりなだめようと説得する。


悠)「ま、待ってください‼︎えっとあの…このマジックはアナタの脳の異変をわかりやすく図示しただけです‼︎」


新)「そ、そうなんですよ。アンタ今頭ん中とんでもないことになってますよ‼︎」


長)「このまま放っておけば近日中に頭があの…アレ…パーンってなりますよ。速やかに入院しないとアナタパーンですよ」


桂)「……頭パーンだと。ふざけるのも大概にするがいい」


悠・新・長)『(やばい‼︎ばれたか⁉︎)』



あたし達はヒヤヒヤしながら桂さんの様子を見る。


しかし…


桂)「国に救う大仕事を前に倒れてたまるか。なんとか治してくれ‼︎今すぐにだ‼︎」


その心配は必要なく桂さんはまんまと騙された。


悠・新・長)『(…あ、バカだこの人)』


銀)「しょうがねー兄ちゃんだな。死んでもしらんよ。神楽坂君、アレを用意したまえ」


神)「わかんねーヨ」


銀)「いきから適当に用意しろっつってんだよ。殺すぞ神楽坂君」


神楽坂君、もとい神楽ちゃんは銀さんに『アレ』を持って来いと言われ探しに行く。

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