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銀魂

第20章 美味い物ほど当たると恐い

…………。


全)『ええええええ⁉︎マジでェェ⁉︎』


あたし達は驚きを隠せず声を合わせる。


長)「一度諦めたところに舞い込んだチャンスにいてもたってもいられなかったんだ」


銀)「まじかよ。あのヅラがね〜」


長)「あー、ほらあれ見ろ」


長谷川さんは病院の中庭を指差す。


そこには内野さんが恋人らしい人と手をつないで楽しそうに歩いている光景があった。


桂さんは木の陰に隠れてギリギリ見えていないが。


銀)「まぁ〜楽しそうにしちゃって」


長)「本当だよ。若いってのはい……」


長谷川さんは途中で言葉を詰まらせる。


なぜなら今丁度木の陰から出てきた内野さんの恋人が桂さんではなく












エリザベスさんだったからだ。


あたし達は一瞬固まる。


新)「……なんですかあれ」


神)「まっすぐな目をした違う世界を生きる彼氏アルヨ」


悠)「…へぇ。なるほど。そーゆーことですか…」


銀)「はい、せーの」


ドサッ


あたし達は銀さんの声に合わせてズッコケた。



ま、まさか内野さんの想い人がエリザベスさんだったとは意外だったな。
でも内野さんとても幸せそうだった。
あたしも銀さんと内野さんとエリザベスさんみたいな関係になりたいな…


なんてね。


あたしはズッコケながら青い空を見上げながら笑った。

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