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銀魂

第21章 サクランボってアレ桜の木になるの?

花粉の舞う季節。


お登勢さんのスナックの二階、『万事屋銀ちゃん』ではクシャミの音が鳴り響いている。


悠)「くしゅん‼︎」


銀)「ぶェくしょん‼︎」


新)「はっくしょん‼︎」


神)「まいけるじゃくそん‼︎」


あたし達全員花粉にやられ大きなクシャミをする。


あ〜。
鼻ムズムズするよ。
目も痒いよ。
本当に花粉やだ。


あたしは目をゴシゴシと擦る。


銀)「なにしてんの悠ちゃん。目ゴシゴシしゃダメだろ〜ぶェくしょん‼︎」


悠)「だって我慢できないんですもん。なんでこんなに花粉すごいんですか?」


新)「本当ですよ。もう街中みんな花粉症でグジュクジュになってますよ。どーなってんすか?」


銀)「スギ花粉じゃねーらしいよ今年は。なんかどこだかの星の植物らしくえタチ悪いらしい」


悠)「それ、当分家でない方がいいですね」


あ、鼻水出そう。


あたしははなを抑えながらティッシュを取ろうとする。


しかし皆が鼻をかみすぎてティッシュはカラだった。


悠)「ティッシュ無くなっちゃった」


神)「新八買ってこいヨ」


新)「話聞いてた⁉︎」


神)「いいから買ってこいヨ。どうせティッシュ買ってくるしか能がないくせに」


新)「なんだとォォ‼︎クソ女ァァァ‼︎」


新八君と神楽ちゃんは言い合いを始める。


それをよそに銀さんはタンスの中から最後の1つと思われるトイレットペーパーを取り出し鼻をかむ。


悠)「ぎ、銀さん、あたしにもください…」


銀)「ほれ」


悠)「あ、ありがとうございま…銀さん、アレ…」


あたしは換気のために空いていた窓の外を指差す。


銀)「ん?どうした悠。なにがあっ…あり?うそ?あり?」


銀さんは窓の外の光景に目を疑い目を擦り再度確認する。


銀)「悠、俺花粉に目やられちゃったのかな?窓の外にめっちゃでかい木で覆われた家が見えるんですけど…」


悠)「銀さん、あたしも見えてます…」


そう、窓の外にはとんでもないぐらい大きな木で覆われた家がいつの間にか立っていたのだ。


あんなのはここ最近まで無かったのに…。
つか、アレが絶対花粉撒き散らしてるよね。
家の周りからそれらしき粉が舞ってるし…。

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