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銀魂

第22章 月はなんでも知っている

桂)「俺がうかつだった。エリゼべスは常に俺とともにしていた。役人に目をつけられてもおかしくないのだ」


あたし達は奉行所の近くに生えている木に登り捕えられているエリザベスさんを見る。


なぜこんな事をしているのかというと・・・


時は一時間まえに遡る。


いつものようにダラダラと過ごしていると珍しく桂さんが訪ねてきた。


訪ねてきた理由は奉行所に捕まってしまったエリザベスさんを一緒に助けてほしいという依頼だった。



桂)「しばらく見ていないと思ったらあの様さ。近頃の攘夷浪士に対する幕府の姿勢は相当厳しい物がある。このままでは確実にエリザベスの首は吹っ飛ぶ」



銀)「そーかい。そいつは良かったじゃねーか。これでどっからが首で、どっからが身体って事が分かんじゃねーか」


悠)「ちょっと銀さん。それ今どうでもいい事じゃないですか。今はエリザベスさんの事心配してくださいよ。てか、桂さんの仲間はどーしたんですか?こういう時こそ一致団結しなきゃダメなのに・・・」


桂)「捕まった同士は見捨てるのが我々暗黙の掟。ここは俺が動くしかない」


暗黙の掟を破ってまでエリザベスさんの事助けたいんだ。
桂さん相当エリザベスさんの事大切なんだね。


なんとかして助けてあげたいけど桂さんの依頼だから銀さん受け無さそう・・・


銀)「言って置くが俺はあんな化け物助けるのに奉行所に乗り込むのはゴメンだからな」


ほらやっぱり。


桂)「化け物ではないエリザベスだ。銀時何とかできぬか」


銀)「だから俺はやんねーって言ってんの。悠、新八、神楽。帰るぞ」


銀さんはズルズルと木から下りる。


桂)「おい、待て銀時!!」


桂さんもあたし達を追いかかるように木を下りる。



それから桂さんはシツコイぐらいあたし達につき纏わり銀さんはしぶしぶエリザベスさんを助けるのを手伝う許可を出した。


それから奉行所に忍びこむなら忍者だろうとなり忍者と言えば『始末屋さっちゃん』って事であたし達は彼女が働いているくの一カフェに来た。

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