テキストサイズ

銀魂

第22章 月はなんでも知っている

………。


なんでカレーなんか持ってるの?
それ持って何する気なの?
そんなの持って戦えるの?


大丈夫なの?
って、今はコイツとの勝負に集中しなければ。


私は頭をブンブンふり再度塊を見る。


塊)「準備はできたか?嬢ちゃん」


悠)「とっくにできてますよ」


塊)「そうか。なら、行くぞ‼︎」


塊はクナイを3本飛ばしてくる。


それを木刀で全て弾きかえすと私は塊へ突っ込んだ。


カキィィン‼︎


クナイと木刀がぶつかる。


塊)「嬢ちゃん、ホンマ強いなぁ。スピードも力もそこら辺の奴に比べたら相当や。でも…女が男に勝てるわけないんよ‼︎」


バチッ‼︎


悠)「くっ‼︎」


私は塊に力負けし一歩後ろに下がる。


確かに女の私が男の人の力に勝てるはずがない。


でも…



でも私は素早さなら負けないはず‼︎



私は先程と同様に塊に突っ込む。



そして塊との距離が30㎝ぐらいの所でスッと後ろへ回り込んだ。


塊)「なっ‼︎」


悠)「えへっ。これで終わりよ‼︎」


私は木刀を塊に振り下ろそうとする。


だが一瞬甘い香りが香ったと思ったら身体がピクリとも動かなくなった。


悠)「な、なにこれ‼︎」


薫)「忍法『呪縛旋花』私の毒バラの香りを嗅いだ者は誰一人動かなくなるのよ‼︎」


そんな‼︎
嘘でしょ⁉︎


私は首を一生懸命捻らせ銀さんの方を見る。


そこには私と同じく固まっている銀さんがいた。


悠)「銀さん‼︎」


薫)「さぁ、全蔵‼︎塊‼︎今のうちよ‼︎止めをさしちゃいな
さい‼︎オホホホホ‼︎」


塊)「よくやったぞ、薫。ほな、それじゃぁやるかいな」


塊はコツコツと私に近づいてくる。


クッソ‼︎
全く身体が動かない。
このままじゃやられちゃう‼︎


悠)「くっ、ふん‼︎」


私は身体に力を入れ動かそうとする。


塊)「無駄や。薫の『呪縛旋花』はそう簡単に解かれへん」


塊は私のアゴを指でクイっと上げる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ