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銀魂

第24章 娘の彼氏は取り敢えず殴っとけ

星)「もうじきここは火の海だ。てめーらを巻き込むわけにはいかねぇ」


銀)「てめー、まさか1人で…」


星)「…つくづく情けねー男だよ、俺は。最強なんだと言われたところでよォ、なーんにも護れしねー。家族一つ…娘護れやしねーんだなァ。俺って奴ァよォ」


星海坊主さんはそう言うと切なそうに下を向く。


それを見た銀さんはフゥとため息をついた。


銀)「くく…これだからよォ、世の中の親父は娘に煙たがられちまうのかねェ。お父さんよぉ、アンタ自分(テメー)のガキ1人信じることができないのかィ。神楽(あいつ)がこんなモンで死ぬタマだと思ってんのかィ。…五分だ。五分だけ時間を稼いでくれ。俺を信じろとは言わねェ。だが、神楽(あいつ)のことは信じてやってくれよ」


銀さんはそう言うと木刀を核に突き刺した。


木刀を刺された核は銀さんを呑み込もうと身体を動かす。


その瞬間、あたしは銀さんの身体に抱きついた。


悠)「銀さん‼︎」


銀)「悠‼︎おめーなにやってんだ‼︎離せ‼︎呑み込まれんぞ‼︎」


銀)「やだ‼︎離さないよ‼︎銀さんも行くならあたしも行く‼︎あたしだって神楽ちゃんの事助けたい‼︎」


銀)「ったく。わかったよ。その代わりに俺の事絶対離すなよ‼︎」


悠)「うん‼︎」


バクンッ‼︎


あたし達は核に呑み込まれた。


核に呑み込まれるとそこは真っ暗な所だった。


真っ暗で冷たくて寂しい所…


こんな所で1人で神楽ちゃんを死なせるわけにはいかない。


あたしはよく目を凝らして神楽ちゃんを探す。


すると横っ腹から結構な血を流した神楽ちゃんが目をつぶって横たわっていた。


悠)「銀さん‼︎神楽ちゃんいました‼︎」


あたしと銀さんは神楽ちゃんに近寄る。


悠)「神楽ちゃん‼︎神楽ちゃん‼︎起きて、神楽ちゃん‼︎」


神楽ちゃんの身体を揺すって起こすが全く起きない。


悠)「神楽ちゃん、起きない…どうしよう」


銀)「悠、俺に任せろ」


銀さんはニヤリと笑いながら懐から酢昆布を取り出した。


そして、神楽ちゃんの名前を呼びなから酢昆布を食べる。

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