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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

?)「女と子供がいるのにやり合うのには惜しいやねェ。行きな」


浪士はあたし達に道を開けた。


銀)「…悠、行くぞ」


悠)「はい…」


あたしは浪士に不気味な気持ちを持ちながら銀さんとともに逃げた。



〜振八 side〜


僕達はあれからどうも橋田さんはおかしいと思い、僕と神楽ちゃんとで橋田さんの経営する会社に乗り込んでいた。


そこで僕達は掃除のおじさんとして働いている長谷川さんと出会ったのであった。


長)「え、ちょっと待って。今なんて言った?」


新)「だから、万事屋の前に捨てられていた赤ん坊が橋田さんのお孫さんだったんです。それを拾った銀さんは、悠さんとその赤ん坊連れてどっか行っちゃったんですよ」


長)「まじて‼︎オイオイ、やベーよ‼︎橋田屋の旦那、浪人を使って血眼になって探してるって話だぞ‼︎あのオッサンあぶねーんだって‼︎帰ろう‼︎おじさんと一緒に帰ろう‼︎酢昆布買ってあげるから‼︎」


新)「そんな話聞いたら余計に帰れないですよ。やっぱりお登勢さんが言った通りだ。何か裏があるよ」


神)「その通りネ‼︎酢昆布ぐらいで釣られる尻軽女と思ったかコノヤロー‼︎何個だ⁉︎一体酢昆布何個で釣るつもりだった?まさか4個じゃないだろうな‼︎4個もくれるんじゃないだろうな‼︎」


新)「神楽ちゃん、静かにして」


そんな感じに歩いているとデカイ扉の前に着いた。


ここがあの女の人が連れて込まれた部屋か?


僕は扉の窓から見てみると、あの女の人が柱に縛られ、橋田さんに罵声を浴びせていた。


橋)「勘七郎をどこにやった」


女)「………」


橋)「相変わらず強情な女よ。人の息子たぶらかして死なせたうえ、あまつさえその子をさらうとはこの性悪女よ」


女)「勘七郎をさらったのはあなた達でしょう‼︎あの子は私の子です。誰にも渡さない」


橋)「お前のような女から橋田家の者が産まれただけでも恥ずべきことだと言うのに。勘七郎に母親はいらん。あの子は私が、橋田屋の跡取りとして立派に育てる。その方があの子も幸せなことだろう」


橋田さんはニヤッと笑う。

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