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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

どういう事だ、これは。


僕は扉の中で起こっている事、そして橋田さんの言っている事に動揺し目を見開く。


新)「長谷川さん…これって…」


僕は長谷川さんの方を向く。


すると、背後からゾロゾロと浪人がやってきた。


浪)「オイ、そこで何をしている?使用人か?」


げっ‼︎
なんかいっぱい来た‼︎

ここは、どうにかして誤魔化さないと‼︎


新)「え、えっと…僕達今日からここで働く事になったので長谷川さんにこの会社を案内してもらってたんです」


長)「そ、そうなんです‼︎なんせここの会社は広いからね‼︎って事で、私達は失礼します…」


長谷川さんもこの状態がマズイと思ったのか、僕の話に合わせてくれた。


そのおかげで、浪人達は道を開けてくれる。


しかし、1人の浪人が僕達の行く道を阻んだ。


?)「待ちな。臭いねぇ…ネズミ臭い。嘘つきスパイの匂いだね。今日はいろんな匂いと出会える日だね。でも、そろそろ鉄臭い血の匂いが嗅ぎたくなってきた所だね。闘り合ってくれるかィ。この、人斬り仁蔵と」


その浪士…人斬り仁蔵は腰から刀を抜く。


そして、僕達に襲いかかってきた。


新・神・長)『わぁぁぁぁぁぁぁ』


僕達は仁蔵に吹っ飛ばされ、その拍子に覗いていた扉を破ってしまった。


ドカンッ‼︎


橋)「…何事だ?」


仁)「お楽しみ中にすいませんね。ちょいと、怪しいネズミを見つけたもんでね」


仁蔵はそう言うと顎でクイっと僕達を示す。


橋)「‼︎…そなた達はお登勢殿の所にいた…なぜこんな所まで?私事ゆえこれ以上はお手伝いいらぬと申したはずですが?」


新)「心配いりませんよ。僕らも私事で来てるんで。それにしても、孫思いのおじいちゃんにしちゃぁ、ちょっとやりすぎじゃないですか?」


橋)「あなた方もただのお節介にしてはやり過ぎですよ。世の中には知らぬ方がいい事もある。やれ」


橋田さんがそう言うと浪人達が僕達を囲む。

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