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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

橋田屋の現当主、橋田貨兵衛は見た目は優しそうだが裏で攘夷浪士達のパトロンのような事をしているらしい。


悠)「パトロン?」


桂)「つまりテロリストのテロを裏で援助してるんだ。だが、商人は利益がなければやらん連中だ。援助する代わりに浪士達を裏で動かし商いに利用している事は明らか」


銀)「・・・汚ねー仕事を請け負わせる用心棒代わりってことか。で、なんでそんなエライ奴の孫が俺の所に?」


桂)「さては、貴様、アレだな。悠と言う者がありながら貨兵衛の所の娘とにゃんにゃん・・・」


銀)「だから違うつってんだろ!!なに、にゃんにゃんって!!古いんだよ!!それと、俺は悠一筋だから!!」


桂)「しかし、このふてぶてしさはどう見てもお前とそっくりだ。赤子は泣くのが仕事だというのに。仕事ほうきか!?貴様!!アッハッハッハッハ!!」


桂さんはあたしから赤ちゃんを抱き上げ意味わかない事を言いながらあやす。


悠)「どんなあやし方をしてるんですか!?」


銀)「つか、ヅラ。下見ろ、下」


銀さんは何かに気がついたようで赤ちゃんのを指差しながら言う。


悠・桂)『ん?』


そこに眼を向けて見るとビチャビチャと音を立てながら赤ちゃんの股から水が垂れていた。


この赤ちゃんあんまり泣かないと思ってたけど、下は泣き虫なんだね・・・









その後、桂さんと別れると紙オムツを買って公園のベンチでオムツを取り替える。


悠)「はーい。少しおりこうさんしててね。すぐ終わるから」


あたしが赤ちゃんのオムツを取ると横から銀さんがヒョイと顔をだしてきた。


銀)「お、お前右曲がりじゃねーか。将来大物になるぞ」


悠)「右曲がり?なんですかそれ」


銀)「悠は知らなくて良い事だ。忘れろ」


悠)「はい・・・」


銀さんの言う事だから大体予想はつくけど聞かなかった事にしよう。


ぺりぺり


悠)「これでよしっと。できましたよ」


銀)「お、オムツ取りかえるの上手いじゃねーか。こりゃあ将来いい嫁さんになるぞ。勿論、俺の嫁さんな」


銀さんはそう言ってベンチに座る。

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