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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

悠)「もう、そんな事こんな所で言わないでくださいよ////」


あたしは銀さんに言われた事が嬉しくて頬を赤く染める。


銀)「なに?悠照れてんの?可愛いな」


銀さんはそんなあたしの頬をツンツンとしてきた。


それを見て赤ちゃんもなにお思ったのかあたしによじ登り、銀さん同様頬をツンツンしてくる。


悠)「もう!!ヤメテくださいよ銀さん!!赤ちゃんまでツンツンしてきたじゃないですか!!」


銀)「悪ィ、悪ィ。可愛くてついな。それにしても、親父に間違われたり、誘拐犯に間違われたり、今日は厄日だ」


銀さんは不服そうな顔で言う。


赤)「ナフッ!!」


銀)「ああ、ワリーワリー。お前の方が厄日だったな。お互い大変だなオイ。まァ、でも生きてりゃこういう日もある。オメーもこれから人生大変な事が色々起こるよ」


銀さん・・・
赤ちゃん相手になに言ってるの?


そんな事思ったけどあたしは口を出さずに銀さんの話を聞く。


銀)「人生いの90%は厳しさで出来てるんだ。いやホントに。俺なんかいっつもそうだぜ。でも、悪い事ばかりじゃねーんだよ」


銀さんは立ちあがると持っていたおんぶ紐で赤ちゃんを背負う。


銀)「こういう一日に呑む酒は美味いんだよ。全部終わったら一緒に呑むか」


赤)「まふ」


赤ちゃんは『分かった』とでも言うように言葉を発する。


銀)「んじゃ、一丁、行くか!!」


銀さんはそういい歩きだす。


その姿がまるで本当の親子の様であたしは微笑む。


そして


悠)「待って、銀さん!!」


あたしも一緒に歩きだした。




~新八 side~


仁蔵に隠れた場所がばれてから僕達は懸命に奴から逃げていた。


そして、一段落つくと女の人に事情を話してもらった。


女の人は「お房」と言う名前で、家が貧乏なため16歳で橋田貨兵衛の息子、「勘太郎」のお世話係として働いていたそうだ。


なんでも勘太郎さんは病弱でずっと部屋で寝たきりの生活を送っていた。


そんな勘七郎さんはとても人柄がよくて、世話をしていくうちに2人は惹かれあい、ある時駆け落ちをした。

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