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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

銀)「だから社長に合わせてくれって言ってんだよ」


私達はあれから無事に浪士達に見つかる事はなく、橋田屋の会社まで来ていた。


受付)「失礼ですが、アポの方はとれれていますか?」


銀)「なんだアポって。あ、アレ?北国のフルーツ?社長好きなの?青森アポォ」


悠)「銀さん、アップルじゃ無いですよ。なんで、そこだけ英語なんですか」


銀)「なんなんだよ。アポとかコボちゃんとかよォ。こっちは社長に会いてーだけだっつーのな」


赤)「あぽっ」


銀)「そーだよ。最近の日本はななにをするにも色々、手続きが面倒でフットワークが悪い時代なんだよ。あーあ‼︎一体、日本はどこへ行こうとしてるのかねェー‼︎」


赤)「ばぶー‼︎」


悠)「ちょ、銀さん…」


受付)「すいません。あんまり騒がないでいただけます?……アラ?ちょっと待って、その子ひょっとして社長の…」


受付のお姉さんは銀さんの背中に背負っている赤ちゃんに気がついた。


や、ヤバイ‼︎
このままだとばれてしまう‼︎


そう思ったのもつかの間…


ドォォォォォン‼︎


物凄い爆発音がした。


受付のお姉さん達は一瞬爆発音に気を引かれる。
その隙に私達はエレベーターに乗り込む。


受付)「あー‼︎ちょっと勝手に入っちゃ困ります‼︎ちょっとォ‼︎」


銀)「あぽ」


赤)「なぽ」


悠)「すいませんんん‼︎」


あたしは銀さんの隣で全力で受付のお姉さんにお辞儀をした。


エレベーターが閉まりどんどん上にあがり、4階ぐらいでチンッと音を立て止まる。


そして、扉が開いた。


扉が開いて目に写り込んできた風景は、何故か掃除の格好をした新八君と長谷川さん、それに神楽ちゃんと綺麗な女の人が浪士達に襲われそうになっている所だった。


あたしはそれに驚いて少し固まったが、銀さんはそんな様子を見せる事もなくすぐさまエレベーターを降り、浪士達を一瞬で倒す。

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