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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

銀)「おーう。社長室はここかィ?」


橋)「なっ、なにィ⁉︎」


浪人達の後ろに隠れていた男の人…社長の橋田は驚きながらあたし達を見る。


銀)「これで面会してくれるよな?」


銀さんはそう言いながらどこからか出したリンゴを赤ちゃんに、そして自分で持ち食べながらこう言った。


銀)「アッポォ」


赤)「ナポォ」


だからアッポォじゃなくてアポだって…


あたしは銀さんに心でそう思いながら苦笑いする。


房)「勘七郎‼︎」


新)「銀さん‼︎悠さん‼︎」


悠)「新八君、神楽ちゃん、遅くなってごめんね。大丈夫だった?」


神)「大丈夫アルよ‼︎この神楽様がみんなを護ってここまで来たアル‼︎」


新)「神楽ちゃん、嘘はいけないよ」


銀)「つか、なんだかめんどくせー事になってるみてーだな、オイ。こいつァ、どういうこった新八ィ?30字以内で簡潔にのべろ」


新)「無理です。銀さんと悠さんこそどうしてここに?30字以内で簡潔に述べてください」


銀)「無理だ」


銀さんは当たり前のように答える。


長)「オメーらバカかァァ‼︎わざわざ赤ん坊敵陣に連れてくる奴いるかァァ‼︎」


銀)「なんだテメー、人がせっかく助けてやったのに…ってゆーかなんでこんな所にいんだ?30字以内で簡潔に述べろ」


長)「うるせェェ‼︎あのジジイはなその子狙ってるんだよ‼︎自分の息子がはらませたこの娘を足蹴にしておきながら‼︎テメーの一人息子死んだ途端手のひら返してそのガキを奪って無理やり跡取りにしようとしてんだよ‼︎」


あたしは長谷川さんの説明を聞いて橋田さんを睨んだ。


悠)「どういう事ですかそれ。自分の為だけにこの赤ちゃんを捕まえようとしていたんですか?そんな人にこの赤ちゃんは渡せません。銀さん、赤ちゃんをお母さんの所に返してあげて下さい」


銀)「はいよ。ホレ」


銀さんは赤ちゃんを背中から降ろしボンッと女の人…お母さんと思われる人に渡す。

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