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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

仁)「いけないねェ。赤ん坊はしっかり握っておかないと。ねェ、お母さん」


房)「勘七郎!!」


橋)「ククク。さすが仁蔵。恐るべき早技。後はゆっくり高見の見物でもさせてもらうかな」


赤ちゃんを仁蔵から受け取った。


そんな仁蔵のおでこからは銀さんと同様血がドバドバと出ている。


仁)「悪いね旦那。俺もあの男相手じゃ、そんなに余裕ねェ見ていだ・・・悪いがそのガキ連れてさっさと逃げてくれるかい」


それを聞いた橋田さんは赤ちゃんを抱いて逃げて行く。


銀)「悠、新八、神楽。もういいからオメーらは、ガキ追いな」


悠)「そんな!!銀さん置いてなんか行けませんよ!!」


銀)「いいからいけっつーの。いでで。後で必ず行くからよ」


銀さんは傷口を押さえながらあたし達にいう。


銀さんきっとあたし達がいると思いっきり仁蔵と闘えないんだ。


あたし達邪魔になっちゃうんだ。


そうなるぐらいなら・・・


悠)「・・・分かりました。絶対に来てくださいよ。来なかったら夕飯抜きですから・・・」


銀)「そりゃァ絶対行かなきゃな。悠の美味しい夕飯抜きはきついからな」


あたしは銀さんにフッと柔らかく笑って見せその場を後にする。


あたしと、新八君、神楽ちゃんに長谷川さん、赤ちゃんのお母さん・・・お房さんとともに橋田さんを追いかけまわす。


そしてついに最上階の屋根まで追い詰めた。



橋)「く、くるな!!勘七郎は私の孫だ!!この橋田屋も私の物だ!!誰にも渡さん!!誰にも渡さんぞ!!」


赤ちゃんを抱きながら必死に叫ぶ橋田さん。


この人はどれだけ会社を大切にしているんだ。


それほどまでに大切にするって事は何か深い訳でもあるの?


でもだからと言って、お房さんから赤ちゃんを取って良い訳無い。


悠)「お房さん・・・」


房)「分かってます。ここはあたしが行きます」


お房さんは少しキリッとした顔で橋田さんの元へ行く。







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