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銀魂

第25章 ミルクは人肌の温度で

その後、無事に銀さんも戻って来てあたし達は歌舞伎町に戻る事にした。


そして、ある公園であたしと銀さん、勘七郎君はベンチに座っている。


銀・勘)『ゴクゴク。ゲフッ』


銀さんと勘七郎君は揃いもそろって少し下品な飲み方でそれぞれイチゴミルク、ミルクを飲む。


銀)「どうだ。うめーか?」


勘)「なふっ」


銀)「なにィ?ミルクじゃものたりねーってか?オイオイ、100年早ェよ。酒は色んな所に毛が生えてから飲むもんだ」


悠)「銀さん。勘七郎君に変な事教えないでください」


あたしは銀さんの腕をペチっと叩く。


銀)「ワリーワリー。まァ、あれだ。お前がもうちょっと大人になったら、そん時俺の事覚えていたら・・・また会いに来い。そん時ゃ酒でもなんでもつきあうよ」


勘)「スプン」


悠)「じゃぁ、その時あたしはお酌してあげるね」


勘)「バブ」


銀)「ああ。約束だ。侍は果たせねー約束はしないんだ。せいぜいいっぱい笑っていっぱい泣いてさっさと大人になるこった。待ってるぜ」


悠)「じゃぁね。またいつか」


あたし達は勘七郎君にそう言ってベンチから腰を上げ立ち去った。


それにしても・・・


悠)「今日一日楽しかったですね」


銀)「は?なんで?銀さんはスゲー疲れたんだけど」


悠)「なんでって・・・あたしと銀さんと勘七郎君とで歩いているとき、あぁ、なんだか本当の夫婦みたいだなって思って・・・」


あたしは昼間の事を思い出す。


銀さんが勘七郎君を抱きながら歩いて、その横をあたしが歩いてる。


自分で思うのもアレだけど、仲良しな夫婦みたいだな。


悠)「ねェ、銀さん。・・・あれ、銀さん?」


あたしの短い妄想が終わり、隣に歩いていた銀さんの方を見るとそこにいなく、銀さんはあたしの少し後ろで突っ立っていた。


悠)「どうしたんですか、銀さ・・・銀)「悠ゥゥゥゥ!!」わぁ!!」


突然銀さんがあたしに飛びついて来て、少しよろける。


悠)「銀さん!?」


銀)「悠!!俺は悠とならいつでも子作りWelcomeだから!!なんなら今から家で・・・悠)「しません!!//」・・・ごめんなさい・・・」


銀さんはあたしに否定されるととてもショボンとしながら帰ったのだった。

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