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銀魂

第26章 一寸の虫にも五分の魂。

あたし達が言い合いをしていると真選組の隊士が叫び出した。


隊)「ああ!!アレを見てください!!局長ォォォ!!カブトムシです!!前方の気に止まっております!!」


その隊士がカブトムシの居場所を告げると、銀さんに神楽ちゃん、真選組の人達は「カブト狩りじゃぁぁぁ!!」と叫びながら走って行く。


その様子を見つめるあたしと新八君と山崎さん。


そして、なんやかんやみんながカブトムシを取り損ねると、木に止まっていたカブトムシはブーンと飛んで行ってしまった。


悠)「飛んで行っちゃいましたね」


山)「いっちゃったね」


新)「いっちゃいましたね・・・」














夜になった。



あたし達は平地でテントを建て、カレーライスを食べている。


神)「なんや。パッとしないカレーアルな~。わたし芋とか野菜とかがドロドロに溶けた田舎カレーが好きゆうたろ」


銀)「うぜーよコイツ!!なんで関西弁!?田舎が好きなら泥水でもぶっかけて食ってろ!!」


神)「カレーは玉ねぎが黄金色になるまで炒めるのが基本アル!!半端な気持ちで作らんといて!!」


銀)「あぁ?お前を黄金色になるまで炒めてやろうか?」


神)「あん?レンジでチンして爆発させたろうか?」


2人はお互いにガンを飛ばしながら喧嘩をする。


あぁ、全く。
銀さんったら、良い大人なのに神楽ちゃんみたいな歳の事喧嘩して・・・


本当の親子なのか?
この2人は。


あたしはため息をついて2人の喧嘩を止める。


悠)「ハイハイ。2人ともそこまで。銀さん。あなたは大人なんですから神楽ちゃんの喧嘩をすぐに買わない。神楽ちゃんも、せっかく銀さんが作ってくれたんだから文句言わないで食べる。分かった?」


銀・神)『はーい』


2人はそう返事をしてすぐに喧嘩を止めた。


新)「それにしても真選組の人達は本当にカブトムシ捕まえに来たんですかね?それにしちゃぁ随分とヨソヨソしいっていうか・・・」


新八君が真選組の人達に対する疑問を口にしていると神楽ちゃんが行きなり「パンッ」と新八君の頬を叩いた。

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