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銀魂

第26章 一寸の虫にも五分の魂。

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次の日になった。


あたし達は少し朝早く起きて、カブトムシ探しを開始している。


あたしは少し寝不足だったが銀さんや神楽ちゃんは昨日の夜、少し真選組を打ち負かせたのでなんだかご機嫌だった。


神)「フンフンフ〜ン。ん?あ‼︎アレ‼︎銀ちゃん、悠、新八‼︎アレ見るアル‼︎」


神楽ちゃんがある木の上の方を指差す。


そこには金ピカのカブトムシが。


悠)「すごい‼︎金ピカのカブトムシだ‼︎本物かな?」


新)「えー。オモチャじゃなんかじゃないんですか?」


銀)「違げーよ。アレはアレだよ。銀蠅の一種だ。汚ねーから触るな」


神)「えー、でもカッケーアルヨ。キラキラしてて」


銀)「ダメだって。ウンコにブンブンたかるような連中だぞ。自然界にも人間界にもあーいう、いやらしく派手に着飾ってる奴に限ってロクな奴はいねーんだよ」


新)「頭が銀色の人に言われたくありませんよ」


銀)「俺は違うよ。これは白髪だから。それ生活も素朴だろ」


悠)「素朴じゃなくて貧乏の間違えですよ」


銀)「あら、悠ちゃん。手厳しいのね」


ブゥゥゥン‼︎


ピタッ。


あたし達が話しているといきなり金ピカカブトムシが神楽ちゃんの被っている麦わら帽子に、飛んできた。


銀)「うおっ、汚ねっ‼︎お前、頭に金蝿乗ってんぞ‼︎れ


神)「え?」


新)「うわっ‼︎」


銀)「ちょちょちょ、動くな、動くなよ‼︎おらァァァァァァ‼︎」


スパァン‼︎


銀さんは自分が被っていた麦わら帽子で金ピカカブトムシを叩く。


たが、金ピカカブトムシは中々離れない。


その時だった。


ドゴッ‼︎


神)「ブゴォ‼︎」


悠)「えええええええ‼︎」


どこからかダッシュでやってきた近藤さんが、神楽ちゃんの頭に綺麗なチョップを入れたのだ。


そのおかげで金ピカカブトムシは地面に落ちる。


近)「ギャァァァ‼︎瑠璃丸がァァァ‼︎」


近藤さんは大いに叫ぶ。

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