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銀魂

第26章 一寸の虫にも五分の魂。

神)「いったいなァー‼︎ひどいヨみんな‼︎金蝿だって生きてるアルヨ‼︎かわいそーと思わないアルか⁉︎」


神楽ちゃんは銀さん達に説教をすると、地面に転がった金ピカカブトムシを拾う。


神)「あーよかったアル。大丈夫みたい」


近)「待てェェェェ‼︎金蝿じゃないんだそれ‼︎実はそれ…」


神)「この子、私をしたって飛んできてくれたネ。この子こそ定春28号の跡を継ぐものネ」


近)「おい、ちょっと聞いてる⁉︎」


神)「今こそ仙台の仇を討つ時アル‼︎いくぜ定春29号‼︎」


神楽ちゃんは全く近藤さんの話に耳を傾けずどっかへ走って行ってしまった。


悠)「あ、神楽ちゃん‼︎」


土)「おいィィ‼︎待てェ、それは将軍の…」


土方さんかそう言いかけた時、銀さんが土方さんの首根っこを掴み引っ張りあげる。


そしてニヤリと、ドS独特の笑みを見せた。


銀)「将軍の…なに?」


土方さんはしまったという顔でポトリと咥えていたタバコを落とした。












悠)「ええええええ⁉︎将軍様のペットぉぉぉ⁉︎」


あたしは、あれから近藤さん達の話を詳しく聞いて驚き大声を出す。


近藤さん達の話によると、あの金ピカカブトムシは将軍様のペットで瑠璃丸というらしい。


その瑠璃丸を探すため今回、真選組は駆り出された…。


真選組も大変だな。
こんな暑い中将軍様のペットのために森の中を隅から隅まで探すなんて…。


新)「どおりでおかしいと思いましたよ」


銀)「オイオイ、たかが虫のためにこんな所まで来たの?大変ですね〜お役人も」


悠)「銀さん、そんな事言っちゃダメですよ。ここは協力してあげなきゃ。ね?」


あたしは銀さんに頼み込む。


銀)「協力?別に悠がしてあげろって言うならいいけど?まぁ言っとくがそのロリ丸は俺逹一派の手の内にあるんだぜ」


近)「瑠璃丸だ」


銀)「こいつは、取引だ。ポリ丸を返して欲しいならこれ相応の頼み方ってのがあんだろ」


近)「瑠璃丸だ」


銀さんは近藤さんがカブトムシの名前をちょくちょく直すのを無視して自分たちの要求を突き出した。

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