無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

神）「あれじゃないアルか？エリザベス、お茶派じゃなくて珈琲派だったアル」


悠）「え！？そうなのかな？じゃぁ珈琲用意してくるね」


あたしはすぐに台所へ行き今度は珈琲をエリザベスさんの前に出す。


悠）「珈琲です」


エ）「・・・・・・」


しかし、またもや無反応のエリザベスさん。


銀）「オイ、なんなんだよ！！全然変わんねーじゃねーか！！」


銀さんは神楽ちゃんをぺシっと叩く。


銀）「ちょ、もうホントいい加減にしてくんない？なんで自分宅でこんな息苦しい思いしなきゃなんねーんだよ。あの目見てたら吸い込まれそうなんだけど」


ジリリリリリ！！


銀さんのデスクに置いてある電話が鳴り、あたしが出に行こうとすると銀さんが「俺が行く」と言ってソファーをたった。


神）「悠、こうなったら最後の手段ネ。アレをだそう」


悠）「アレって、アレ？でも神楽っちゃん。アレ出したら銀さんに怒られちゃうよ」


神）「大丈夫ネ。悠だったら許してくれるヨ」


悠）「で、でも・・・」


あたしが悩んでいると銀さんに「オイ」と呼ばれ、腕を引っ張られた。


悠）「どうしたんですか？」


銀）「今電話で依頼が入った。だからちょっくら悠連れて行って来るわ。悠、行くぞ」


悠）「わぁぁ！！ちょっと待って銀さん！！」


新）「ウソつけェェェ！！悠さん連れて逃げるつもりだろ！！」


新八君が叫ぶがそれを無視して万事屋を出る銀さん。


悠）「銀さん、本当に依頼なんですか？」


銀）「なーに？悠も俺の事疑ってるのか？心配するな。ちゃんと依頼だからよ。ホレ」



そう言って銀さんはあるお店の前で足を止めた。


そのお店からはガァン！！と何かを叩くような音が鳴り響いている。


う、煩い・・・


あたしは思わず耳をふさぐ。


銀）「あの～すいませ～ん。万事屋ですけど～」


銀さんは気だるそうにお店の扉から中の人に喋りかける。


しかし、どうも音が大きくて聞こえないようだ。


あたしもお店の中をヒョコっと見てみる。


中では２人の男女がハンマーで何かを叩いていた。