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銀魂

第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)

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それからあたし達は刀鍛冶を出ると知り合いの所を色々回った。


しかしなんの手がかりも無く、前に銀さんがお世話になった『リサイクルショップ 地球防衛基地』と言うお店に来ていた。



定員)「妖刀?そんなもんリサイクルショップにある訳ないだろう」


銀)「いやいや。通販で妖刀買える時代だからな~」


定員)「アンタのはそれ、紛いもんだろ」


銀)「紛いもんでも本人が名刀だと思ってりゃ名刀なんだよ」


悠)「いろいろ質屋回ったんですけどどこにもなくて。…てっきり売り飛ばされてると思ったのですが、お金目当てじゃないって事は…」


何か深い訳があって紅桜を盗んだのかな?
妖刀って言われるぐらいだからとても強い力とかぎあったのかも。


定員)「あんたらの探している、その妖刀ってヤツかどうかは知らないけどね。面白い刀の噂は耳にしたよ」


悠)「面白い刀?」


定員)「あぁ。近頃ここらで辻斬りが流行ってんのは知ってるかィ?まァ、出会った奴はみんな切られちまってんだがとこ目で見た奴がいるらしくてね。そいつの持っている刀が…刀というより生き物みたいだったって」


悠)「…その話、本当ですか?」


定員)「さぁね。噂だからはっきりわからんがね」


定員さんはそう言うと持っているキセルを吸い、フーと煙を吐く。


銀)「それだけの情報が入れば十分だ。悠、行くぞ」


悠)「はい‼︎あの、情報ありがとうございました‼︎」


あたしは定員さんに一度頭を下げて店を出た。


悠)「銀さん、これこらどうします?」


銀)「どうするって、そりゃーこれしかないだろ」


悠)「ですよね」


どうやらあたしと銀さんの考えは同じだったらしく顔を見合わせて笑った。




〜新八 side〜


銀さんと悠さんが万事屋を出て行った後、エリザベスから依頼を聞いた。


エリザベスの依頼は桂さんを探してくれという事だった。


最初は前みたいに喧嘩をして今度は桂さんが出て行ったのではないかと思ったが、エリザベスが僕達に見せた桂さんの所持品にはベットリ血が付いていたのだ。

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