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銀魂

第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)

悠)「わかりました…でも、銀さんがヤバくなったらダメって言われても助けに行きますからね‼︎」


銀)「わかったよ」


銀さんはゆっくり仁蔵に視線を向ける。


仁)「おかしいね、オイ。アンタもっと強くなかったかい?」


銀)「・・・おかしいね。オイ、あんたそれ、ホントに刀ですか?刀というより生き物見たいだって。冗談じゃねーよ。ありゃ生き持ってより・・・化け物じゃねーか」


仁蔵はニヤッと笑うと橋に開いた穴から川へ飛び降り、銀さんめがけて刀を振り下ろす。


銀さんはそれをよけて仁蔵の背後に回り込み木刀を振り回す。


2人とも互角だ。
打って、打ち返されて、それを受け止める。


互角な戦いが続くなか、決着は突然に着いた。


ガシン!!


仁蔵の振り回した刀が銀さんの木刀を粉々に砕いたのだ。


その反動で銀さんは橋の壁に吹っ飛ばされる。


悠)「銀さん!!」


もう駄目だ!!
銀さんがやられる!!


あたしは銀さんの元へ行こうとするがエリザベスさんに止められてしまい行く事ができない。


銀)「グッ(野郎、着ぐるみでも着てんじゃねーのか。人間の力じゃねェ)」

ブシュゥゥゥゥゥ!!


銀さんが立ちあがろうとした時、銀さんの胸から勢いよく血が噴き出した。


銀)「オイオイ、ヤベこれ」


ドッ!!


仁蔵が銀さんの横っ腹に刀を刺す。


銀)「ブッ!!」


銀さんは口から血を吐きだす。


悠・新)『銀さんんんんんん!!』


ウソだ・・・
銀さんが・・・
銀さんが、銀さんが、銀さんが・・・


銀さん、銀さん・・・


悠)「くっ‼︎」


あたしはエリザベスさんを振り切り銀さんの元へ走り、仁蔵めがけて木刀を振り下ろした。


あたしに気がついた仁蔵は銀さんに刺さっていた刀を抜き、木刀を受け止める。


悠)「くっ…わぁぁっ‼︎」


ドバァァン‼︎


あたしは仁蔵に吹っ飛ばされるも空中で回転し、ゆっくり川に降りるとそのまんま仁蔵に突っ込んでいく。

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