テキストサイズ

銀魂

第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)

~銀時 side~



俺は万事屋を出てから鉄子のいる刀鍛冶へ行った。


すると鉄子は慰謝料の袋に入れていた通りに待っていた。


そして、今は鉄子の運転する原付の後ろに乗り『鬼兵隊』の船の場所へと向かっている。


空を見るとすでに浮かんでいる船は4隻はあり、1隻の以外小さく飛んでいる者に次々やられていく。


その『小さく飛んでいる者』をよく見てみると、小型の1人乗りの船に乗っている人斬り仁蔵だった。


銀)「オイオイオイオイオイ。なんか、もうおっ始めてらァ。俺達が行く前にカタつくんじゃねーの」


鉄子)「使い込んだ紅桜は、一振りで戦艦10隻の戦闘力を有する。あんなもので止めるのは無理だ」


銀)「規模がでかすぎてしっくりこねーよ。もっと身近な物で例えてくれる?」


鉄子)「オッパイがお母さん千人分のミサイルだ」


銀)「そんなのもうお母さんじゃねーよ」


鉄子)「・・・コイツを」


鉄子は俺のツッコミを無視し、俺に鍔の装飾がウンコみたいな一本の刀を渡してきた。


銀)「こいつは?」


鉄子)「そいつは私が打った刀だ。木刀で紅桜とは戦えない。使え」



銀)「・・・刀は良いけど。何これ鍔の装飾。ウン・・・」


ガっシャァァァァン!!


鉄子は俺が言う事を察したのだろう。


俺を原付から突き落とした。


銀)「グォォォォォ!テメェェェ!!何しあがんだ・・・傷口がバックリ・・・」


俺はあまりの痛さに転げ回る。



鉄子)「ウンコじゃない。とぐろを巻いた龍だ」


銀)「テメェ、俺がウンコと言い切る前にウンコと言ったという事は、自分も薄々ウンコって思ってた証拠じゃねーか!!」


俺達が騒いでいると「早く走れ!!エリザベスさんの所に急ぐんだ!!」と、数人浪士達が走って行く所が見えた。


俺と鉄子は何かがあると確信し、浪士達の後を追おう。


すると、そこにはヅラの格好をしたエリザベスが空に浮かんでいる船を見つめていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ