テキストサイズ

銀魂

第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)

_______
__________


~free side~


銀時達はエリザベスの乗っている船が鬼兵隊の船に突っ込むと、すぐさま仁蔵のいる所まで来た。

そこには鉄子の兄、鉄矢もいる。


やはり鉄矢は鬼兵隊とつるんでいたのだろう。


仁蔵は紅桜に繁殖されている腕が痛いのかうずくまっていた。


だが、銀時が来たのが分かると大量の汗をかきながら立ち上がった。


2人は互いに言葉をはっさず相手を見据える。


そして二ヤリと笑ったかと思うと同時に相手に斬りかかった。


バシィィィィ!!


刀がぶつかる音がする。


仁)「人が一仕事している間に不粋な輩が上がり込んでいると思ったら、アンタも一緒に来ていたとはねェ。火事場泥棒にでも来たかィ。そんな身体で何ができる?自分のやってる事が分からないぐらいおかしくなっちまったのか」


銀)「そういうアンタも随分調子が悪そうじゃないの。顔色悪いぜ。腹でも下したか?ん?」


仁)「腹壊したのはアンタだろ」


仁蔵はそう言いながら銀時が傷を負っている場所を握りしめる。


すると、傷口からはブシャァァと血が出てきた。


銀)「ぐっ!!んがァァァァァ!!」


銀時は踏ん張り刀で仁蔵をと合わせている刀を弾いた。


仁)「クク。オイ、どうした。血が出てるよ・・・」


ブシャァ。


そういう仁蔵の手の平からも手が噴き出る。


銀)「オイ、どうした?血が出てるぜ」


仁)「・・・・・・クク。アハハハハハ!!」


仁蔵は手の平の血を見て狂ったかのように笑いだすと銀時に突っ込んでくる。


一方、その様子を見ている鉄矢と鉄子と言うと・・・


兄妹だと言うのに睨みあっていた。


鉄子)「コレが、アイツの本望だと・・・?」


鉄子は言葉をもらす。


なんでも、あの紅桜は仁蔵の本望だと鉄矢が言うのだ。


鉄矢)「その通りだ!!あの男はまさしく刀になる事を望んでいた!!高杉という篝火を護るための刀に!!再び闇に戻るくらいなら、火に飛び入り、その勢いを膨張させるのも厭わん男だ!!光に目を焼かれ最早、それ以外見えぬ。なんと哀れで愚かな男か・・・」


鉄矢は仁蔵に目を向ける。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ