銀魂
第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)
鉄矢)「…人を護るための…剣が…お前…らしいな鉄子。……どうやら私は…まだ打ち方が…足りなかった…らしい。鉄子…いい鍛冶屋に…な………」
鉄矢さんは最後まで言葉をつなぐ前に目を閉じ息を引き取った。
鉄子)「……聞こえないよ……兄者。いつもみたいに…大きな声で言ってくれないと…聞こえないよ…」
鉄子さんは鉄矢さんにそう言いながら涙を流す。
護れなかった…。
鉄子さんが護りたかった物を…。
あたし達護れなかったんだ。
悠)「うっ…うっ…」
あたしは2人の姿を見ながら泣いた。
––––––––––––
––––––––––––––––––
〜Free side〜
一方、悠が去った後、桂と高杉はまだ同じ体勢のまま立っていた。
桂)「高杉。俺はお前が嫌いだ。昔も今もな。だが、仲間だと思っている。昔も今もだ。いつから違った。俺たちの道は…」
高杉は桂の言葉を聞くと「フッ」笑いながら懐からある書物を出す。
高)「なにを言ってやがる。確かに俺たちは始まりこそ同じ場所だったかもしれねェ。だが、あの頃から俺たちは同じ場所など見ちゃいめー。どいつもこいつも好き勝手。てんでバラバラの方角見て生きていたじゃねーか。俺はあの頃から見ているもんは変わっちゃいねー」
高杉は幼少時代の事を思い出す。
いつも通っていた寺子屋の風景・・・
そして、慕っていたあの人を。
高)「ヅラぁ。俺はな、てめーらが国のためだァ、仲間のためだァ、剣を取った時もそんなもんどうでも良かったのさ。考えてみろ。その握った剣。こいつの使い方を俺たちに教えてくれたのは誰だ?俺達に武士の道、生きる術、生きる世界を与えてくれたのは誰だ?まぎれもねェ。松陽先生だ。なのにこの世界は俺達からあの人を奪った。だったら俺達はこの世界に喧嘩を売るしかあるめェ。あの人を奪ったこの世界をブッ潰すしかあるめーよ」
高杉は空を見上げる。
高)「なァ、ヅラァ。お前はこの世界で何を思って生きる?俺達から先生を奪ったこの世界をどうして享受し、のうのうと生きていける?俺はそれが腹立だしくてならねェ」
鉄矢さんは最後まで言葉をつなぐ前に目を閉じ息を引き取った。
鉄子)「……聞こえないよ……兄者。いつもみたいに…大きな声で言ってくれないと…聞こえないよ…」
鉄子さんは鉄矢さんにそう言いながら涙を流す。
護れなかった…。
鉄子さんが護りたかった物を…。
あたし達護れなかったんだ。
悠)「うっ…うっ…」
あたしは2人の姿を見ながら泣いた。
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〜Free side〜
一方、悠が去った後、桂と高杉はまだ同じ体勢のまま立っていた。
桂)「高杉。俺はお前が嫌いだ。昔も今もな。だが、仲間だと思っている。昔も今もだ。いつから違った。俺たちの道は…」
高杉は桂の言葉を聞くと「フッ」笑いながら懐からある書物を出す。
高)「なにを言ってやがる。確かに俺たちは始まりこそ同じ場所だったかもしれねェ。だが、あの頃から俺たちは同じ場所など見ちゃいめー。どいつもこいつも好き勝手。てんでバラバラの方角見て生きていたじゃねーか。俺はあの頃から見ているもんは変わっちゃいねー」
高杉は幼少時代の事を思い出す。
いつも通っていた寺子屋の風景・・・
そして、慕っていたあの人を。
高)「ヅラぁ。俺はな、てめーらが国のためだァ、仲間のためだァ、剣を取った時もそんなもんどうでも良かったのさ。考えてみろ。その握った剣。こいつの使い方を俺たちに教えてくれたのは誰だ?俺達に武士の道、生きる術、生きる世界を与えてくれたのは誰だ?まぎれもねェ。松陽先生だ。なのにこの世界は俺達からあの人を奪った。だったら俺達はこの世界に喧嘩を売るしかあるめェ。あの人を奪ったこの世界をブッ潰すしかあるめーよ」
高杉は空を見上げる。
高)「なァ、ヅラァ。お前はこの世界で何を思って生きる?俺達から先生を奪ったこの世界をどうして享受し、のうのうと生きていける?俺はそれが腹立だしくてならねェ」