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銀魂

第27章 備えあれば憂いなし(紅桜編)

桂)「行くぞ、銀時!悠!」


銀)「おうよ!!」


悠)「はい!!」


あたし達は向かってくる天人を次々と斬っていく。


悠)「はっ‼︎やぁっ‼︎」


夢中で天人を斬っているなか、桂さんが銀さんの名前を呼んだ。


桂)「銀時ィ‼︎」


銀)「あ?」


桂)「世の事というのはなかなか思い通りには行かぬ物だな‼︎国どころか友を変える事もままならんわ‼︎」


銀)「ヅラァ、お前に友達なんていたのか⁉︎そいつぁ勘違いだ‼︎」


桂)「斬り殺されたいのか貴様‼︎銀時ぃ‼︎」


銀)「あぁぁぁ⁉︎」


銀さんと桂さんは背中を合わせ、その周りには天人達が2人を囲むように立つ。


桂)「お前は変わってくれるなよ。お前を斬るのには骨がいりそうだ。まっぴら御免こうむる」


銀)「ヅラ、お前が変わった時は俺が真っ先に叩き斬ってやらァ」


2人はお互いにそう言うと隣に浮いている船に乗っている高杉に刀を向ける。


銀・桂)『高杉ィィ‼︎そーいことだ‼︎俺達ゃ次会った時は仲間もクソも関係ねェ‼︎全力ぇ…てめーをぶった切る‼︎』


銀)「せいぜい、街でバッタリ会わねーよう気をつけるこった‼︎悠‼︎」


悠)「はい‼︎」


あたしは銀さんに呼ばれると、2人の元へ行く。


そして、銀さん…では無く桂さんに抱きついた。


桂さんはあたしの腰に腕を回しながら船から飛び降りる。


同時に銀さんも桂さんの腰に抱きつきながら船から飛び降りた。


桂)「ブハハハハハ‼︎さ〜らーバァ‼︎」


桂さんは素早く上着を脱ぐと、用意をしていたパラシュートを広げる。


銀)「用意周到なこって。ルパンか、お前は」


桂)「ルパンじゃないヅラだ。あっ間違えた、桂だ。伊達に今まで真選組の追跡をかわしてきたわけではない」


桂さんはそう言うと懐から切り込みが入った書物を出した。


桂)「しかし、まさか奴もこいつをまだ持っていたとはな…始まりはみんな同じだった。なのに随分と遠くへ離れてしまったものだな」

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